スペシャルオリンピックス(SO)は、ダウン症や自閉症、発達障がいなどで知的に障がいのある人たちにオリンピック競技に準じたスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。

 

http://www.sptimes.com/News/111199/JFK/family-tree.shtml

説明:左からユニス、ジョン、ローズマリー。JFKの兄弟姉妹。

 

第35代アメリカ合衆国大統領のJFK(ジョン・F・ケネディ)の1歳年下の妹のローズマリーに知的に障がいがありました。そのローズマリーと特に仲の良かったのがJFKの4歳年下の妹のユニスでした。

ローズマリーは、当時、障がいの治療に効果があるといわれていたロボトミーという治療を受けましたが、効果が認められ無かっただけでなくさらに悪化したといわれています。そのために23歳の若さで施設に収容され、それ以降、兄弟姉妹ともほとんど接触することもなく87歳で亡くなっています。

ローズマリーのことはユニスに影響を与えました。奮起したユニスは42歳の時に、障がいがあるために、まだ一度もプールで泳いだり、トラックを走ったり、バスケットボールをしたことがない子どもたちを自宅の庭を開放して開いたデイ・キャンプ(1963 年)に招待しました。それがスペシャルオリンピックス(SO)の始まりです。

当時、学者や医者の研究により、障がいのある人たちの自立と社会参加を進めるためには、スポーツの効果が大きいことが知られるようになっていました。そこで、ユニスは障がいがある人が気軽に参加できるスポーツの場つくり、スポーツの力によって彼らの可能性を見出し、様々な能力を伸ばす中で、彼らの住む地域や環境を差別や偏見のない社会へと変えていく決心をしました。

 

ケネディ大統領(左)とユニス(右)

www.eunicekennedyshriver.org/press

 

ユニス、キャンプ・シュライバーにて

www.eunicekennedyshriver.org/press

 

その後、スペシャルオリンピックスは1968 年にジョセフ・P・ケネディJr 財団の支援により組織化され、全米から世界へと拡がっています。1988 年に、国際オリンピック委員会(IOC)と「オリンピック」の名称使用や相互の活動を認め合う議定書を交わしています。現在、国際本部はアメリカ、ワシントンD.C.にあり、150 カ国以上が加盟、約100 万人のアスリートと75 万人のボランティアが活動に参加しています。総裁は、創設者ユニス・ケネディ・シュライバーの子息であるティモシー・シュライバーが務めています。

 

ユニス、1999年スペシャルオリンピックスにて

www.eunicekennedyshriver.org/press

 

スペシャルオリンピックスは、障がいのあるアスリートの健康や体力増進、スキルの向上を促進するだけでなく、多くの人々との交流は彼らの社会性を育くんでいきます。また、適切な指導と励ましがあれば、アスリートたちは少しづつでも確実に上達し、自立への意識を高め成長していきます。

オリンピックやパラリンピックが4年ごとに行われる国際大会を意味するため、スペシャルオリンピックスも4年ごとの大会と誤解されている場合がありますが、スペシャルオリンピックスは4年ごとの国際大会だけでなく、国内大会、地域で行われる競技会を開催し、さらに毎週行われる練習会(日常プログラム)さえも運営しています。

スペシャルオリンピックスでは、練習会(日常プログラム)を最も大切な活動としています。そして、この練習会が4年に一度だけでなく年間を通して世界中のあらゆる場所でおこなわれているため「スペシャルオリンピック」ではなく複数形の「スペシャルオリンピックス」と表されています。

スペシャルオリンピックスは米国発祥の非営利活動です。地域の人々からの寄付が活動を支える財政基盤となっています。地域の人々から必要とされる活動を知的に障がいのあるアスリート、そのご家族であるファミリー、そして活動に賛同するボランティアの三者が一緒に手を携えて実現することで初めて活動の継続につながっています。

 

●日本では

1980 年に「日本スペシャルオリンピック委員会jSOC)」が設立され活動を行っていましたが、1992 年に解散しました。そうした中、1991 年夏の世界大会に熊本から参加した10才のアスリートと彼女を育てたボランティアコーチが、体操競技で銀メダルを獲得しました。ダウン症と難聴のあるアスリートの快挙は多くの人々の感動を呼び、熊本の地でボランティアの輪が広がり、1993 年3 月「スペシャルオリンピックス熊本」が発足、翌1994 年11 月に国内の本部組織である「スペシャルオリンピックス日本(SON)」が設立されました。

現在は47都道府県に地区組織が設立され、全国で7,485人のアスリートと13,637人以上のボランティアが参加しています。

スペシャルオリンピックス日本は2001年5月22日、特定非営利活動法人(NPO法人)として内閣府より認証を受け、2006年には国税庁より認定NPO法人の認証を受けました。更に、2012年3月13日に内閣府より、公益財団法人の認定を受け、2012年4月より正式に「公益財団法人スペシャルオリンピックス日本」としての活動を開始しました。

(http://www.son.or.jp/pdf/about_son/outline/index/2014sankou.pdfより引用・加筆修正)

 



(SO日本【Be a fan】 1.本編 ~ Be a fan ~  Ver.2014 より)

 

青森県内におけるスペシャルオリンピックスの地区活動(SON・青森)について